意外と簡単にメキシコで通訳者になれました!でも、それは辛い日々の始まり。。①

 「通訳者」と聞くと、ものすごく頭がよくて外国語を自由自在に操るハイスペックな人をイメージしませんか?私も実はそう思っていました。

 

どうも、こんにちは。そんな私もメキシコで通訳やってます。

偽物通訳のエリカです。

 

ということは優秀な人?

と勘違いしていただけるかもしれませんが、全くそんなことはないです。(偽物と名乗っている時点でイマイチ感が出ていますね。)

 

確かに通訳者は頭がよくて、外国語ペラペラの人が多いと思います。しかも、通訳の仕事は狭き門って感じですよね。

でも、通訳を目指す場所によっては、高いレベルを持ち合わせていなくても通訳者になれる(通訳者と名乗れる)と思います。勿論、国際会議などの通訳は高度な知識と語学力が求められると思いますが、、

メキシコの日本語とスペイン語の組合せの通訳はどうでしょうか?

 

正直メキシコに暮らす覚悟とスペイン語(と会社の業界の知識)を勉強し続ける意思さえあればメキシコで通訳の仕事に就くことはそんなに難しくありません。

実際に私がそうでした。

 

 

メキシコでの通訳事情

メキシコに進出している日本企業は多いですが、日本人もメキシコ人も英語で難なくコミュニケ―ションをとれるという会社は多くないようです。

そのため会社は意思疎通をしっかり図るため通訳を必要とするわけですが、需要の割に供給(日本語とスペイン語が話せて通訳になりたい人)が少ないです。そもそも日本人でスペイン語を勉強して、しかもメキシコに来たがる人は多くなさそうですしね。。

そのため競争率は低く、スペイン語である程度意思疎通出来る人であればいい!入社してから頑張ってくれればいい!という会社もあるのです(メキシコに留学していた方や、住んでいたことのある方は有利です)。

ちなみに母国語のスペイン語と趣味程度の日本語で通訳者になっているメキシコ人もいますよ!

 

それから、質問好きの日本人の知り合いによると「英語の通訳は競争率は高いけれど、、メキシコのスペイン語通訳の競争率は低いから。」という理由でメキシコに来て通訳をしている日本人が結構いるようです。(私にもドヤ顔で同じ質問をしてきましたが、違う回答だったのでショックがっていましたね。)

何語でも何処の国でもいいから通訳という仕事に就きたい!という方がいればスペイン語を勉強するといいかもしれません。 

 

 

私が通訳者になった経緯

もうご存知の通り私は通訳の仕事をしていますが、それに加え翻訳の仕事もしています。(メキシコで「通訳」と言っても、実際通訳の仕事一本だけで採用しているところは少なく、総務兼通訳、人事兼通訳というところも結構あります)。

 

でも、正直、、

私は通訳者になりたくありませんでした!!

外国語を勉強すること自体は好きでずっと続けてきたことですが、何故かそれだけを武器にするような語学一本の職には就きたくなかったのです(十分な語学力もなかったですし)。通訳ってまさに語学オンリーってイメージですよね。

 

ですので、メキシコの人材会社で仕事を紹介していただくときに、「希望の職は?」と聞かれて、

「通訳以外です!」と答えました。

 

しかし、担当者の人に「んー。でも、通訳の仕事が今のところ一番需要があるんですよね。。」と言われてしまいました。。

しかも、「通訳以外!」と答えた私ですが、だからと言って他に希望する職種や強みがある訳でもなく・・(ちなみに社会人経験は1年のみ)。

結局、「通訳の仕事も見てみようと思います。」と言って紹介してもらうことになりました(ちなみにこの時は日本を出て働きたいという思いがあり、メキシコ以外の仕事も探していました。詳しい話はまた今度)。

 

それで、いくつか通訳の仕事を紹介してもらい応募してみましたが、スペイン語力もイマイチ(当時持っていた資格は西検4級、長期留学経験なし)、メキシコ在住歴もなしの私は最初の3社は書類選考で落ちてしまいました。。

 

「未経験者可って言っているけれど、やっぱり私には通訳の仕事は無理だよなー。もう少ししたらメキシコの仕事探しは切り上げるか!」と、そもそも本気でメキシコの仕事を探していた訳ではなかったこともあり、半ば諦めモードに入っていたのですが、、

 

なんとその後、戦力ほぼゼロの私でも面接してくれる会社が2社出てきて、当時日本にいた私はスカイプ面接をすることになりました!!

ここに来て急展開。

 

時差により日本時間の朝8時から面接だったのですが、ダラダラ生活を送っていた私に早起きはきつく、、布団から飛び起き、上半身だけ急いでスーツに着替え、下半身は水色のお気に入りのパジャマのまま&スッピン参戦!!スカイプ面接でよかったー!!)

 

「ちょっと立ってみて下さい。」と言われて下半身が水色のパジャマだということに気が付かれないか若干そわそわしながらも、面接に真剣に答えたおかげか2社とも内定をいただきました!(下半身がパジャマということも最後までばれませんでした!) 

面接の連絡から内定の通知が来るまではトントン拍子でしたね。

 

面接は日本語での質問だけでなく、スペイン語での簡単な質問や、通訳適正チェック(記憶保持力チェック)もあった為、面接官たちは私のイマイチなレベルを確信したはずですが、、まさかの採用。

 

この程度で雇ってもらえるんだ!と自分で応募しておきながら驚きました。

 

気になる採用理由ですが、どうやらその2社は基礎的なスペイン語力とやる気を重視し、入社してからの成長にかけてくれたそうです。

面接中にやる気をそんなにアピールした気はありませんでしたが、そもそもメキシコの仕事をわざわざ探して面接まで受けるくらいですからね。その行動力を見て判断していただけたのかもしれません。とにかく、こんな私でも採用していただけるとのことでとても有り難かったです。

 

で、そもそもメキシコの仕事を本気で探していなかった私ですが、内定の連絡を受け、

「メキシコ、、、行ってみるか!」とメキシコに行く気分になり進出が決定!

 

どちらの会社を選んだかって?

2社のうち1社は現場管理&通訳、もう1社は通訳&翻訳専門(通訳の負荷の方が多め)の仕事だったのですが、語学一本の仕事を嫌がっていた私が選んだのはなんと通訳&翻訳の仕事。

 

現場管理&通訳の方は語学一本の仕事ではなく、待遇も良かったのですが、残業が多そうな感じでした。通訳&翻訳の仕事はそんなに拘束はなさそう。

でも、選んだ理由はそれだけではなく、どうせなら語学をもっと極めてみるのもありかもしれない、通訳と翻訳の仕事は将来的に何かの武器になるかもしれない、それに面接をしてくれた人達は厳しそうだし、しっかり鍛えられるのもありかもしれない、と思ったからです。

 

人生ってよくわからないですね。

 

続く。